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チェアインプレッション Vol.4 【サブリナ】

■ 使用イメージをお伝えするために

「部屋に入れられるだろうか?」「使い心地はどうなの?」
家具選びの際、誰もが一度は気にするこの問題。椅子も同じくサイズや使用感が気になるところ。
近くのお店で取り扱いが無い場合、通販サイトを利用する方も多いと思います。
「でも、商品ページの写真だけで選ぶのは不安。」そんな方も少なくないはず。

当シリーズ記事では「使用イメージを確認したい」「大きさはどのくらい?」「重くないか?」等々、お客様から日々寄せられる質問をもとに、予め確認しておきたい椅子の情報を、椅子道楽スタッフのレビューとともにお届けします。

【紹介動画】

※Youtubeにて動作の様子をまとめた動画を投稿しております。手短に内容を確認したい方はこちらもご覧下さい。

■ Vol.3「Sabrina(サブリナ)」

個性的なシルエットに思わず目を奪われるオフィスチェア「サブリナ」。ユニークな見た目も特徴的ですが、このフレーム形状であるからこその機能が盛り込まれています。サブリナを表すキーワードは「剛と柔」。ループを描くフレームに隠された秘密に迫ってみましょう。

■ サイズ比較

【参考モデル】:
サブリナ スマートオペレーション
エクストラハイバック

【スタッフA】:
身長162㎝、体重55㎏

今回、使用したモデルは「ハイバック」のサブリナにヘッドレストが取り付けられた「エクストラハイバック」サイズのモデルです。さらに、仕様としてオカムラの最高峰モデル「コンテッサⅡ」と同じ「スマートオペレーション」機能を搭載しております。

「スマートオペレーション」とは、肘掛や座面直下など手の届きやすい場所に調整頻度の高い昇降機能やリクライニング機能を集約し、椅子全体をより調整しやすくした機能です。
通常タイプのモデルと比べると特殊な構造を搭載しているためか、ほんの少しだけ取り回しは重いような気がします。背もたれや座面には十分な広さがあり、スタッフAと同じく身長160㎝前後の方ですとやや大きめに感じられるかもしれません。

カタログを調べてみたところ、「サブリナ」のサイズは【背もたれ幅495㎜・座面幅520㎜】。比較的コンパクトな同社の「シルフィー」が【背もたれ幅460㎜・座面幅515㎜】であるため、主に背もたれの広さが「サブリナ」が大きいと感じる要因なのかもしれません。
参考までに、前回ご紹介した「コンテッサⅡ」は【背もたれ幅502㎜・座面幅530㎜】と、サブリナをさらに上回るサイズでした。
詳しく確認したい方は前回の記事も是非ご参照ください。

身長180㎝のスタッフBにもサイズ比較に協力してもらいました。

同じ調整状態でで比較したところ、スタッフAと比べて椅子がずいぶん小さく見えます。
画像のように座った状態を比較すると分かりやすいのですが、座面位置を前後調整していない状態では、スタッフAは座面先端がぴったりと膝裏についており、スタッフBは逆にゆとりがありすぎる状態です。
適切な座面位置は膝裏が座面先端にぴったりと触れない程度が大まかな目安ですので、座り心地がしっくりこない場合、身体の小さめの方は座面を引き、身体の大きめの方は座面を前に移動させると良いでしょう。

撮影後に座面位置を調整したところ、座面を目一杯引いた状態ではスタッフAでも座りやすいポジションに調整する事ができました。スタッフBの場合も同様に調整をする事でちょうど良い位置を見つけることができたようです。

もうひとつ、注目して頂きたいポイントがあります。

ヘッドレストの位置をご覧ください。
スタッフBの場合は身長が高いためか、肩の高さがヘッドレストの中ほどの位置です。スタッフAの場合は後頭部のちょうど良い位置にヘッドレストがあるため首から後頭部までのラインがぴったりとフィットしました。
ヘッドレスト付きのモデルを検討する際には、頭の位置とヘッドレストの相性が悪いと首や肩周りの凝りに繋がる可能性もあるので注意しましょう。
参考として、スタッフAの座高は89㎝です。一つの目安として参考にしていただければと思います。

ドア幅とのサイズも比較してみましょう。

いつも使用している幅80㎝のエントランス扉とサイズを比較します。オフィスチェアはキャスター部分が最大幅になる事が多いので、カタログなどを参考にする際には是非、脚部の直径も確認してみてください。今回の「サブリナ」の場合、脚部の直径は68cmです。上の画像からもお分かりいただけるようにドアとの間には概ね10cm程度の余裕があります。入り口幅70cmではスレスレといったところでしょうか。 購入を検討される方は使用する部屋の入り口幅を予め確認することをお勧めします。

■ 質感・性能

左から順に、背もたれのメッシュ生地、座面、ボディのイメージです。

背もたれからヘッドレストにかけて張られたメッシュ生地は、フラッグシップモデル「コンテッサⅡ」と同じタイプの生地が張られています。
感触としては、しなやかで弾力のある生地ですが、ウレタン素材を包み込んだクッションタイプの背もたれとは異なり、一枚のメッシュ生地で身体を支えるため、体重をかけた際の感触は人によっては少し硬めに感じられるかもしれません。スタッフAが試した限りでは、疲れやすさは感じられず、生地の弾力が姿勢をしっかりとサポートしてくれるため、デスクワークにも集中し易い気がしました。

一方、座面は「シルフィー」や「フルーエント」と同じ素材が採用されているようです。生地の下には、硬さの異なるウレタン素材を組み合わせることで太ももからお尻にかけての圧迫を最小限に抑えた独自開発の「異硬度クッション」が採用されています。

しっかりと座面を前後調整して自分の身体に合った位置にすることがクッションの効果を高めるポイントです。

スタッフAの体験談ではありますが、冬場に椅子の座面位置を調整せず長時間デスクワークをしていたところ、太ももが圧迫されて膝下が冷え、知らぬ間につま先に霜焼けができていたことがあります。
寒い季節の足の冷えは仕事の集中にも支障をきたします。
その後、きちんと座面を調整することで冷えは改善しましたが、皆様には座面をしっかり前後調整することを強くお勧めします。

■ スタッフ一押しの機能

サブリナを紹介する上で、何よりもお伝えしたい部分。それが「リングフレーム構造」の背もたれです。

サブリナの独特なフレームデザインには実用性に結びついたきちんとした理由が込められています。

右の画像をご覧ください。
太いセンターフレームからY字に伸びるサイドフレームは緩やかな曲線を描いて背もたれ本体へと繋がっています。
画像からもお分かりいただけるようにフレーム全体は一つの輪のように繋がった形状です。

試しに体重をかけながら身体を左右に動かすと、センターフレームを軸としてフレーム全体が僅かに“しなり”身体の動きに追従します。
後ろ方向へ体重をかけてみましょう。
すると、背もたれの上部がほんの少し後ろへ“しなり”ます。

これがサブリナ最大の特徴です。
太いセンターフレームは寄り掛かった際の体重や衝撃をしっかりと支え、サイドフレームは適度に変形することで身体の動きを捉えます。

比較的大きな椅子であるため、スタッフAも当初はガッチリとした座り心地を想像していました。ところが、深く腰掛けて感じたのは意外にもソフトな感触。体重をかけた際の反発が小さいためか、想像よりもマイルドな座り心地です。フレームが樹脂製であることも座り心地の柔らかさに繋がっているのかもしれません。
必要十分な強度としなやかさを兼ね備えていることから、「サブリナ」の印象を一言で表すならば「剛・柔に長けた椅子」といったところでしょうか。

この独特な「リングフレーム」のデザインは、プロダクトデザイン分野で世界的な知名度を誇るイタリアのデザイン工房「イタルデザイン」により監修されています。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する車「DMC-12(デロリアン)」をデザインした会社としてもよく知られています。
オフィスチェアのトップブランド「オカムラ」と名門デザイン工房「イタルデザイン」の強力なタッグの下、「デザイン性」「機能性」を追求した一つの答えがサブリナなのかもしれません。

■「スタンダードモデル」と「スマートオペレーションモデル」の違い

サブリナには「スタンダード」と「スマートオペレーション」の2タイプの仕様が存在し、両者には大きく2つの違いがあります。

「スマートオペレーション」タイプのモデルは、既にご説明したように肘掛や座面直下など手の届きやすい場所に調整頻度の高い昇降機能やリクライニング機能を集約したタイプのモデルです。具体的には、下の画像に示した部分が主に「スタンダード」モデルと異なる箇所です。


ご覧の通り左右の肘掛先端には操作レバーが付属しており、これを軽く握ることで簡単に各種調整ができる仕組みとなっています。リクライニングの反力調整レバーは座面下に一体となって備え付けられているため、あちこち手探りをせずともすぐに手が届く仕様で便利です。

一方、「スタンダードモデル」では、肘先のレバーや座面一体の調整レバーはありませんが、座面下にはシンプルな棒状の調整レバーが左右に1本づつ伸びています。スタッフが見た限りでは同社の「シルフィー」とほぼ同じような形のレバーです。操作方法は分かりやすく表記されているため、使用上で不便を感じることはありません。形状は下の画像をご覧下さい。

このように、“調整レバーに手が届きやすいかそうでないか”が1つ目の大きな違いです。

もう一つ、「スタンダード」と「スマートオペレーション」モデルには決定的な違いがあります。
それが、「座面の前傾機能」です。

同社の「シルフィー」が搭載しているものと同じ機能で、「サブリナ」では「スタンダードモデル」のみに搭載されています。前屈みになりがちな長時間のデスクワークでも、姿勢を安定させられるため、首や腰回りに優しい機能です。腰痛対策を検討される方は「スタンダードモデル」の方がお勧めできるかもしれません。

スタッフAは社内で前述の「シルフィー」を使用しておりますが、前傾機能を使用した感想としては、常に座面を前傾させているよりも、時々姿勢をリフレッシュする目的で座面角度を切り替えて使用する方が、疲れにくく効果的な気がします。使用する人にもよるとは思いますが、スタッフAの体感では前傾ポジションのままでの長時間使用は少し疲れやすさを感じます。
同じ姿勢のまま長時間座り続ける状況では、エコノミークラス症候群などのリスクも高まります。その点で、座る姿勢を変えられる機能は便利なものではないでしょうか。

■まとめ

以上、「サブリナ」についてご紹介させていただきました。
ご紹介内容にはスタッフAの個人的な印象も含むため、使い心地についてはある程度個人差があるものとお考えいただければ幸いです。
各種機能については、実物を確認し調べうる限りでご説明させていただきましたが、日常的に使用した場合、また違った印象を受けるかもしれません。
「サブリナ」が備えた性能は間違いなく皆様の期待に応えられる一級品です。
デザインが好みに合えば、きっと最高の一脚として皆様のデスクワークを支えてくれる頼もしい相棒になるでしょう。

それでは、ここまでご説明してきた内容をまとめてみましょう。

◆ サイズの大きな順に「エクストラハイバック」「ハイバック」のラインナップ。
◆ 仕様は「スタンダード」「スマートオペレーション」の2タイプの展開。
◆ 各仕様の違いは主に「調整操作のしやすさ」と「前傾機能の有無」。
◆ 比較的大きめで他の椅子と比較するとやや重いため、取り回しには注意が必要。
◆ 搬入の際は最低でも70㎝以上の通路幅を確保。
◆ 背もたれの幅が広くゆったりとしており、「リングフレーム構造」により十分な強度と柔軟性が実現されているため、「剛・柔」に優れたしなやかな座り心地。

皆様の椅子選びに、今回ご紹介した内容がお役に立てば幸いです。
椅子に関する疑問・質問等がございましたら、弊社ホームページの「椅子選びのアドバイス」フォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。
皆様のご利用をお待ちしております。