椅子のコンシェルジュが無料でアドバイスします
種類が多くて選べない! アームは必要? 「ランバーサポート」って何? 自分に合う椅子を探して! 配達時に玄関を通るか心配 カンタン申込みフォームへ

チェアインプレッション Vol.1【シルフィー】

■ 使用イメージをお伝えするために

「部屋に入れられるだろうか?」「使い心地はどうなの?」
家具選びの際、誰もが一度は気にするこの問題。椅子も同じくサイズや使用感が気になるところ。
近くのお店で取り扱いが無い場合、通販サイトを利用する方も多いと思います。
「でも、商品ページの写真だけで選ぶのは不安。」そんな方もいるはずです。

当シリーズ記事では「使用イメージを確認したい」「大きさはどのくらい?」「重くないか?」等々、お客様から日々寄せられる質問をもとに、予め確認しておきたい椅子の情報を、椅子道楽スタッフのレビューとともにお届けします。

※Youtubeにて動作の様子をまとめた動画を投稿しております。手早く内容を確認したい方はこちらも併せてご覧下さい。

■ Vol.1「Sylphy(シルフィー)」

Sylphy(シルフィー)はオカムラのオフィスチェア の中でも、年代を問わず幅広い層からの支持を受けているモデルです。
人気の秘密は、前かがみになりがちなデスクワークでも適正な姿勢がとれる座面の「前傾機能」や、オカムラのチェアとしては比較的リーズナブルな価格帯であること。絶妙な弾力で疲れにくい座面クッションも好評で、腰痛対策としてワンランク上の椅子をお探しの方の方にお勧めです。
今回は、そんなシルフィーの使用感・サイズ感を見ていきましょう。

■ サイズ比較

【参考モデル】:
シルフィー ハイバック メッシュタイプ (C685BW-FMP5)

【スタッフA】:
身長162㎝、体重55㎏

生地はライムグリーン。ボディカラーはホワイト。アルミ脚・可動肘タイプのシルフィーです。

座面を最も低くすると、背もたれの上端はスタッフの腰高程度の高さで、操作レバーなどが少ないためか、全体的にすっきりとした印象です。

大きめのサイズが多い海外メーカーのオフィスチェアと比べると、座面や背もたれの幅は、広過ぎず狭過ぎずちょうどいいサイズに感じられます。

サイズについてもう少し詳しくみてみましょう。

デスクへの納まりについては、相性もありますが天板までの高さが70㎝程度の一般的なデスクであれば、肘付きのモデルでも問題なくデスク下に椅子を収めることができます。
参考として、可動肘モデルの場合では座面を上下させた場合も含めると【620〜820㎜】が肘の高さの範囲となります。固定肘モデルは【600〜700㎜】です。
横幅については、肘から肘までで最大【648㎜】であるため、椅子に座ってぐるりと回った際にぶつからない程度の広さを確保する必要がありそうです。スタッフAが座った状態で回ってみたところ、椅子を中心として大体直径90㎝以上の幅があれば、安心して向きを変えることができました。

重量は比較的軽いため、取り回しは軽快で力を必要としません。
試しに本体を持ち上げてみたところ、誰かの手を借りずとも無理なく持ち上げられる程度の重さでした。力に自信のない方でも椅子本体を持ち上げるのはそれほど難しくないでしょう。



上の画像をご覧ください。
こちらはお問い合わせの多い搬入時のドア幅とのサイズを比較した様子です。

今回、参考にした扉は、幅80㎝のエントランス扉。
シルフィーの最大幅は直径70㎝の脚部です。中央の画像では(少々わかりづらいですが)椅子右側のメジャーが下ろされている位置が、ドア枠から概ね70㎝の位置です。肘掛両端までの幅は約65㎝であるため、扉を通れるか否かは脚部がネックとなります。



念のため、幅60㎝の通路が通れるか試した様子が上の画像です。
そのままでは脚の先が引っ掛かってしまうため、椅子を斜めに持ち上げたり角度を変えるなどしてみましたが、残念なことにいずれの方法でも通路を通すことは困難でした。
お部屋の入り口が狭い方は要注意です。もし、シルフィーを検討される場合は、使用する部屋の入り口が70㎝未満であれば、別な入り口や窓などから搬入する方法も考えておきましょう。場合によっては壁を傷める可能性もあるため、壁面にはビニールや段ボールを設置するなどの対策をお勧めします。

■座った際のイメージ

160㎝少々のスタッフAの体格では、ハイバックモデルの背もたれはほぼ肩の高さ。

社内で使用されているローバックモデルも試しましたが、こちらはハイバックより70㎜低いタイプの背もたれで、肩甲骨の下付近までの高さでした。

通常の状態では座り心地にそこまでの差は感じませんでしたが、リクライニングした際の快適さは、ハイバックモデルの方が良好です。読書などの際にゆったりとくつろぎたいのであればこちらをお勧めします。
一方、普段、背もたれにそこまで寄り掛からない方や、コンパクトな椅子をお求めの方はローバックモデルでも十分に性能を体感できると思います。

座面は座った状態で、両脇に拳一つ分の余裕があります。窮屈さは感じられず、スタッフAと同じ程度の体格の方であればちょうど良いサイズ感かもしれません。

■質感・性能

左から背もたれメッシュ・座面・フレームの質感です。

メッシュは、平面に小さな穴がポツポツと開いているようなイメージではなく、通気性の高い立体的な織り方の生地です。
背もたれを透かして椅子の後ろに置かれた物がはっきりと見えます。初見では、これまで見た事がないほど風通しの良さそうな生地であったため驚きましたが、社内で長年使用されているシルフィーを確認したところ、生地の伸びや傷みは無く、しっかりとした耐久性があるようです。もちろん、背を預けた際の感触はしなやかで良好です。

座面も見てみましょう。肌触りの良い生地の下にはオカムラ独自開発の「異硬度クッション」が包まれています。スタッフも同じ「異硬度クッション」を採用した別モデルの椅子を社内で使用していますが、毎日長時間座り続けていても圧迫感や疲れを感じたことはほぼありません。安価な椅子とはまるで別物です。

マットな質感でさらりとしたフレームは、ちょっとした汚れであれば軽く絞った布などですぐに拭き取ることができます。汚れの目立ちやすいホワイトカラーでも、長く綺麗な状態が保てそうです。

■スタッフ一押しの機能

シルフィーを紹介する上で欠かせない機能が、座面の「前傾機能」です。
言葉で説明するのは簡単な「前傾機能」ですが、実際に座り心地がどう変化するかイメージがつきにくい機能でもあります。
スタッフも当初は全く想像が付きませんでした。

初めて前傾機能を使用した際、スタッフが感じたことは「骨盤がしっかり立つ」という変化です。

下の画像をご覧ください。
皆さんは長時間デスクに座り続けていると知らず知らず前屈みになっていることはないでしょうか?
背中が丸まってくると、骨盤が後ろに倒れ腰回りに負担がかかるため、腰痛の原因にもなり危険です。
ここで前傾機能を使用してみましょう。すると骨盤の上側周辺が背もたれに押されるようにして立ち上がります。つまり“背すじがピンと伸びた”姿勢になります。 座面の前側が下がるため、太ももに感じる圧迫感が少なくなり、脚全体がとても楽です。



効果を実感するポイントとしては“深く座る”ことが大切です。
深く座ることで、背もたれと座面がきちんと機能するため姿勢が正しく支えられます。

これは椅子の前傾機能の有無に関わらず大切なポイントです。

浅く腰掛けると、一見背すじが伸びて美しい姿勢に見えますが、長時間同じ姿勢を続けると、前屈みの場合とは逆に骨盤が前に倒れすぎてしまうことがよくあります。いわゆる“反り腰”の状態です。
腰に強い負担がかかることはご想像いただけるかと思います。
普段から浅く座りがちな方はこの点を注意して座り方を改善してみましょう。

■まとめ

スタッフの感じた印象とともにシルフィーの大まかな性能や座り心地についてご説明させていただきました。
最後に、ここまでご紹介してきた内容をまとめてみましょう。

◆海外メーカーの椅子などと比べると全体的にコンパクトな設計。
◆一般的に流通しているサイズのデスクであれば、肘付きのモデルでも十分に収納可能。
◆持ち運びが必要な際、力に自信がない方でも一人で持ち上げることが難しくない重量で、取り回しも良好。
◆最大幅が70㎝であるため、搬入通路や入り口の幅には注意。
◆160㎝前後の方であれば、大きくも小さくもなく丁度良いサイズ感。
◆安価な椅子とは一線を画す、質の高い生地やクッション性能。
◆「前傾機能」により前屈みになりがちなデスクワークでも正しい姿勢がキープしやすく腰痛対策にも効果的。

スタッフの印象ではシルフィーは、同じ価格帯の椅子と比較してもコストパフォーマンスに優れたオフィスチェア だと感じます。特に、長時間のデスクワークで効果を発揮する「前傾機能」は他社でも一部のモデルにしか搭載されていない珍しい機能です。
最近では、新しい働き方としてテレワークが導入される企業も増え、在宅勤務のために自宅の仕事環境を整える方も増えています。
ご自宅での快適なデスクワークのためにも、シルフィーは一つの選択肢として強くお勧めしたい一脚です。