■ 使用イメージをお伝えするために
「部屋に入れられるだろうか?」「使い心地はどうか?」新しい家具を選ぶときに誰もが一度は気にするこの問題。椅子も同じくサイズや使用感が気になるところ。
お近くのお店で取り扱いが無い場合、通販サイトを利用して商品を購入する方も多いと思います。
しかし、「商品ページの写真だけで選ぶのは不安。」そんな方も多いはずです。
今回の記事では「使用イメージを確認したい」「大きさはどのくらい?」「重くないか?」等々、お客様から日々寄せられる質問をもとに、購入前に確認しておきたい情報を、椅子道楽スタッフのレビューとともにお届けします。
■ Vol.1「Sylphy(シルフィー)」
Sylphy(シルフィー)はオカムラのチェアラインナップの中でも、年代を問わず幅広い層からの支持を受けているモデルです。
人気の秘密は、前かがみになりがちなデスクワークでも適正な姿勢を取りやすい座面の「前傾機能」や、オカムラのチェアとしては比較的リーズナブルな価格帯であること。絶妙な弾力で疲れにくい座面クッションも好評。腰痛対策として今より少しだけ良い椅子をお探しの方の方にもお勧めです。
今回は、そんなシルフィーの使用感・サイズ感を見ていきましょう。
■ サイズ比較
【参考モデル】:
シルフィー ハイバック メッシュタイプ C685BW-FMP5
【スタッフA】:
20代男性、身長162㎝、体重55㎏
生地はライムグリーン。ボディカラーはホワイト。アルミ脚・可動肘タイプのシルフィーです。
座面を最も低くした状態で、背もたれの上端はスタッフの腰高程度の高さ。
操作レバーが少ないためか、全体的にゴテゴテせずすっきりとした印象です。
大きめのサイズが多い海外メーカーのオフィスチェアと比べると、座面や背もたれの幅は、広過ぎず狭過ぎずちょうどいいサイズ感。取り回しも軽快です。
お問い合わせの多いドア幅との相性についてもサイズを比較してみましょう。
今回、参考にした扉は、幅80㎝のエントランス扉。
シルフィーの最大幅は直径約70㎝の脚部です。中央の画像では(少々わかりづらいですが)椅子右側のメジャーが下ろされている位置が、ドア枠から概ね70㎝の位置です。肘掛両端までの幅は約65㎝。つまり、扉を通れるか否かは脚部がネックとなります。
幅60㎝の通路を通せるかも試してみました。
そのままでは脚の先が引っ掛かってしまうため、椅子を斜めに持ち上げたり角度を変えるなどしてみましたが、残念ながらいずれの方法でも通路を通すことはできませんでした。
お部屋の入り口が狭い方は要注意です。もし、椅子を使用する部屋の入り口が70㎝未満であれば、別な入り口を検討するか、窓などから搬入する必要がありそうです。壁を傷める可能性もあるため、壁面にビニールや段ボールを設置するなどの対策をお勧めします。
■座った際のイメージ
160㎝少々のスタッフAの体格では、ハイバックモデルの背もたれはほぼ肩の高さ。
社内で使用されているローバックモデルも試しましたが、こちらはハイバックより70㎜低いタイプの背もたれで、肩甲骨の下付近までの高さでした。
通常の状態では座り心地にそこまでの差は感じませんでしたが、リクライニングした際の快適さは、ハイバックモデルの方が良好。読書などの際にゆったりとくつろぐのであればこちらがお勧めです。
一方、普段、背もたれにそこまで寄り掛からない方や、コンパクトな椅子をお求めの方はローバックモデルでも十分な性能を体感できるはずです。
座面は座った状態で、両脇に拳一つ分の余裕があります。窮屈さは感じられず、スタッフと同じ程度の体格の方であればちょうど良いサイズ感かもしれません。
■質感
左から背もたれメッシュ・座面・フレームの質感です。
メッシュは、生地に小さな穴がポツポツと開いているようなイメージではなく、通気性を高めるような独特な生地の織り方です。
背もたれを透かして椅子の後ろに置かれた物がはっきりと見えます。初めて見た際には、生地がすぐに傷んでしまうのではないかと不安を感じましたが、長年社内で使用されているシルフィーを確認したところ、生地の伸びや傷みは、ほぼ見当たりませんでした。しなやかな弾力と耐久性を兼ね備えています。
座面は肌触りの良い生地の下にオカムラ独自の「異硬度クッション」を包み込んでいます。スタッフも社内で同クッションを採用した別モデルの椅子を使用していますが、毎日長時間座り続けていても圧迫感や疲れを感じることはほぼありません。安価な椅子の座面とはまるで別物です。
フレームは艶が無くさらりとした質感ですが、ちょっとした汚れは軽く絞った布などですぐに拭き取ることができます。汚れの目立ちやすいホワイトカラーでも、長く綺麗な状態が保てそうです。
■動画
動作の様子を短い動画にまとめました。
シルフィーをご検討されている方の参考になれば幸いです。