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第14話 正しい姿勢とは? その1
皆さんは「正しい姿勢」と聞くと、どんな姿勢を想像されますか。
背筋がピンと伸びた姿は、凜として見ていても清々しいものです。
しかし、ここでいう「正しい姿勢」とは、「腰痛防止」のための正しい姿勢です。
背筋の伸びた姿勢は、行儀作法としてはよいかもしれませんが、腰への負担を考えると、決してベストとはいえません。
皆さんもご経験がおありかと思いますが、この「行儀よい」姿勢は、、そう長くは続けられません。だんだんとつらくなってきます。
医学的に、腰への負担という観点から見ると、このような「つらい」姿勢は避けた方がよいのだそうです。
背筋を伸ばすことがいけないのではなく、同じ姿勢を「つらい」と感じるまでずっと続けることが、身体にとってよくないのです。
つらくなったら姿勢を変えること、できるだけ頻繁に身体を動かすことが、腰痛防止のための、本当の「正しい姿勢」ということなのです。
人間の上半身を支えているのは、背骨の周囲を複雑に囲む筋肉です。
この筋肉が適度に緊張することによって、背骨は必要な形状を保っています。
ですから、身体を頻繁に動かすと、同じ筋肉が長時間緊張し続けることを避けられ、また、神経が圧迫される箇所も分散されるので、痛みの発生を防止することができるのです。
健康のためには、せわしないくらいに姿勢を変えた方がよい、というわけです。
そして、そういう動作を、私たちは無意識のうちに行っているのです。
人が椅子に座って同じ姿勢で耐えられるのは、だいたい40分ぐらいなのだそうです。40分を経過すると、お尻を前にずらして背もたれにもたれかかったりして姿勢を変える動作をし始めます。そして10分ぐらい姿勢を変える動作をおこなうと、またもとに戻るのだそうです。
このことを応用して、この無意識の動作を少し意識的にとり入れてみると、腰やその他身体にかかる負担が分散され、痛みを回避することができるようになりそうですね。さあ、今から少し意識して、姿勢を少しずつ変えてみる習慣をつけてみてはいかがですか。
(つづく)
※図=『腰痛を防止する座学入門』(野呂影勇、松方健、下出真法著/ごま書房)
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